終の住処

終の住処の選択

1、自宅について

伊藤左千夫の読める「わが宿を何処にせんと思いつつ、見つつも通る天の花原」ではないが、終の住処を何処にするかは、その人の生きざまに直結する問題である。

最後まで自宅で過ごしたいという方にとっても、自然豊かな田舎が良いのか?それとも便利な都会が良いのか?選択に迷うところである。

高齢者の住宅のステップダウン

年金のみの長い老後の暮らしに不安を抱える老夫が、終の棲家として購入するというケースが多いのです。家賃負担が不安で購入する人も、自宅マンションを売って、差額を老後の生活資金に当てるために購入する人もいるのです。

所有のリスク

簡単に住み替えもできず、その維持管理に生活を圧迫するほどの費用が掛かる…、日本の高齢者が直面している住宅問題が、そのまま、マンションの維持管理の課題に直結していると改めて思います。

トップページの4枚の春・夏・秋・冬の写真は、嬬恋村の(有)リンク・ステーションの本店である。すばらしいでしょう!!平成2年からここに山荘を建て、東京と嬬恋村を行き来している。私自身、春から秋までは山荘で過ごし、燃料費の高い冬は東京で過ごすという生活が続いている。

嬬恋村は非常に福祉が発達しており、宅配もあるし、病院もヘリポートを備えた施設がある。いたるところ温泉があり、我が家も浅間山の噴火以前は温泉を引いていた。窓をがらりと開け放ち、小鳥の声を聴きながら、ビールなど持ち込み、露天風呂気分を味わっている。今は温泉が出なくなったので草津の源泉を煮詰めたものを購入して草津の湯に入っている。

リスやカモシカやキツネ・狸にも会えますし、ここは「日本のカナダ」と言ってよいと思います。四季折々の風景が疲れた体を癒してくれます。野菜もキノコも美味しいですし、生活費は少なくて済みます。

昨今、リゾート地はバブル時代の10/1以下でも売れない状況が続いています。

女性は移動して又そこで掃除・食事の支度などまっぴらという方も多いようですが、男性の方は田舎暮らしが好きな方も結構いらっしゃるようです。

私の山小屋の周りは永住組がたくさんいます。1人暮らしの方も結構いらっしゃいます。

東京の住所は下落合なので、そこから西武高速バスで中軽井沢迄行き(2、050円)、中軽井沢の駐車場から車に乗り換え、つるやという巨大スーパーで買い物をして30分ほどで山荘に到着。新幹線だと軽井沢から1時間7分で東京に到着します。2重生活を維持するのは大変で、いずれどちらかに決める必要があると思いますが、目下のところこの2重生活を満喫しています。

東京では駐車場が高いので、都内はほとんど110CCのバイクにまたがって移動しています。

さて皆さんは終の住処としてご自宅をどこに定めたいとお考えでしょうか?

2、施設について

施設の種類

実際に私も色々と相談に乗り、見学し、種々体験しているが、その多くが儲け主義の閉じ込め型介護が多く、過干渉・過保護・ブロイラーのような生活、生きている喜びを味わう等ほど遠く、かといって自殺もできず、ただ静かに死を待つような状況が多い。億単位の入居金を入れ、月額40から50万円も出せば、気にいった施設もあろうが、一般人には手が届ない。

また民間施設では倒産のリスクもあり、預託金が戻らず、戻る家も処分して行く場所の無い老人もいる。

関西ではホームレスを拉致し、生活保護の申請をして、睡眠薬を昼から飲ませべッドに張り付け、声を出そうものならサル轡と言った山口組運営の施設もあるそうですから、本当に実情を知らないと悲惨である。

施設に関しては、これも福井県の在宅ホスピス協会の会合で知り合った、情に厚いエネルギッシュで正義感の強い素敵な女性、丸尾多重子さんと医師の長尾和弘先生の共著「ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!」という本がお薦めである。入居先を決める前に、ぜひこの本を参考にして、しかも実際に体験して、自分の目で確認して決めてもらいたいものである。

無料の介護施設紹介などもネット上にたくさんあるが、自分の関連施設に呼び込んだりすることもあるので、全くの第3者的な機関にも紹介し、自分で確認して入居を決めたいものである。そこまでしても体験と実際に入居したのでは色々と違いもあることを覚悟して!

3、実際に施設入居する前に

● 自分の残余財産がどれくらいあるのかを確定

● 自分の健康状態、施設に何を求めるのか明確にすること

● その資金で入居できる施設をまず選択する

● 有料老人ホーム→入居金(預託金)が2億円で、月々の支払いが40から50万円の高級有料老人ホームもあれば、年金で暮らせる施設もピンからキリまであるので、自分の残金と支払い能力を考えて自分に」あった施設を探し、実際に体験してから入居する事

● 健康な時だけで病気になったら出てほしいという施設もある

● 夫婦で入居するのか単独か?

● ペットがいても入れる施設はあるか?

● 最後の看取りまでしてくれる施設はあるか?

● 施設と契約している医療機関の質は?

● 認知症でもいれてくれるか?その場合グループホームが良いのか?それとも養老院が良いのか?

● サ高住(サービス付き高齢者賃貸住宅)は基本的には部屋の賃貸借契約で、それにオプションで医療・介護その他の物が乗ってくる施設である。しかしこれらの施設はピンからキリまで色々なので、よく調べてから入居したい。

● 介護療養型病院→主な病床(ベッド)が療養病床である病院の通称

● 老健(介護老人保健施設)→病状が安定期にあり、家庭復帰に向けて介護や医療を必要とする方を対象に、介護・医療ケア・リハビリ等を行う施設。ここでは短期入所や通所、訪問リハビリとしての役割も担っている
が、数が少ない。

老舗の老人ホームは、介護体験が豊富なだけに訴訟沙汰になることを極端に恐れ、禁止事項が多くなり、おしゃべりも禁止とか、食事も隣りの人に味噌汁をこぼしてもやけどしない温度に設定されているとか、入浴時間の制限とか、色々制約が多い。施設からしたらおとなしく呆けてくれた方がやりやすいのだろう。

家族の面会もあまり歓迎されていないような気がした。

それと施設と契約している医療機関が良いとは限らず、何かあれば提携先の病院へ入れられてしまうことも多い。最後まで本当に看取ってくれるのか?よく確認すべきである。